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SMTP

SMTP(Stachybotrys microspora triprenyl phenols)化合物は線溶系(血栓の溶解に関わるシステム)を促進する新規小分子化合物です。
線溶系は血栓溶解のみならず血管新生、がんの浸潤・転移、炎症の制御、排卵・着床、組織修復・リモデリングなど、局所細胞外プロテオリシスを伴う多様な生理プロセスに関係しています。SMTPは、線溶系の中心となるプラスミノーゲンの活性化(活性型酵素プラスミンへの変換)と局在化を制御します。

作用機序・薬理作用

SMTPは、ビタミンEに類似した化学構造を持つ小分子化合物で、プラスミノーゲンのコンホーメーション(立体構造)変化を誘導し、プラスミノーゲンのフィブリンへの結合とプラスミンへの活性化を促進します。
SMTPは微生物の培養により得られますが、培養の条件を変えることによりSMTP基本骨格を持った様々な誘導体を生産することができ、現在までに50種類以上のSMTP化合物が得られています。
SMTPには、がんの血管新生阻害作用、血栓溶解作用、慢性腎炎・肝炎改善作用、代謝機能改善作用、更には皮膚のアンチエイジング作用が確認されており、医薬品ばかりでなく、化粧品素材としての利用も期待できます。
プラスミノーゲン/プラスミン系が血栓溶解反応のみならず、局所的な細胞外プロテオリシスを伴う組織リモデリング、創傷治癒、組織再生、血管新生などに関わることから、これらの多様な薬理活性を説明することができます。SMTPはプラスミノーゲンのコンホーメーションをリラックスさせることにより、これらの生理プロセスを後押しすると考えることができます。

SMTPの作用メカニズム

これまでにティムスでは以下のSMTPの効果を検証しております。

血栓(特に塞栓)溶解促進
がんの血管新生阻害
繊維性マトリックス蛋白沈着を伴う臓器障害(不全)の治癒促進
皮膚老化の予防
プラスミン系の生理作用とSMTPの薬理作用
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