医薬品シーズをいち早く製品に―― 株式会社ティムス

株式会社ティムス

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R&D

 

Research & Development

 

BLアンジオスタチン(BLAS)

 

 アンジオスタチンは、米国ハーバード大学の故Folkman教授らにより発見された内因性の血管新生阻害作用をもつたんぱく質で、プラスミノーゲンの分解により生じます。これは、現在のがんの血管新生阻害療法の基礎となる重要な発見でした。米国において、遺伝子組換えアンジオスタチンの医薬開発が開始されましたが、有効性に難があり現在まで実用化されておりません。
 一方東京農工大学では、独自に発見した微生物酵素がプラスミノーゲンを特異的に切断して、優れた活性をもつ天然型アンジオスタチン(BLAS)を生成することを発見しました。さらに、この酵素を利用して、ヒトの血液から1段階のプロセスでBLASを作ることができるバイオリアクターを発明しました。ティムスではこのバイオリアクター(アフィニティートラップリアクターと呼びます)の治療キット化を進めています。これにより、患者の自己血液からベッドサイドで生成したBLASを患者に戻し、がん治療を行うことが可能となります。
 さらに、ティムスでのこれまでのBLASの研究からアンジオスタチンの血管新生阻害活性に重要な構造を同定することができました。これらの活性構造部位を保持した遺伝子組換えBLASの開発も並行して行っています。
  BLASは従来のアンジオスタチンよりもはるかに強力な血管新生阻害作用をもち、マウスを用いた実験で抗腫瘍効果と腫瘍転移抑制効果が確認されております。

 
 
 

■ アフィニティートラップリアクターキット

 

 血液から天然型BLASを特異的に産生する固定化したバイオリアクターをベッドサイドで利用するがん治療キットです。
 がん患者の血液を採取し、分離した血漿をキットにより処理し、生成されたBLASを患者に戻します。採血から約3時間で投与まで完了し、処理は室温でも可能なことから、ベッドサイドで使用できるキットが完成しております。2010年には臨床研究が開始される予定です。
 アフィニティートラップリアクターは各種動物の血液に由来したBLASを作成可能であるため、ペット用治療機器としての開発も進めております。

 
 

遺伝子組換えBLAS

 

 これまでに集積したBLASの構造活性相関情報を基に、アンジオスタチンの活性と体内動態に重要な構造部位を特定しました。そこでこれらの活性構造部位を保持したBLASを遺伝子組換え技術により製造できればより臨床的に有用性の高い製剤ができるものと考えております。
 ティムスでは、動物細胞を用いた遺伝子組換えBLASの作製にも着手し、これまでに天然型BLASとほぼ同等の血管新生阻害活性を有する遺伝子組換え体を得ることに成功しております。
 本製剤はアフィニティートラップリアクターキットの開発と並行して進めます。

 
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